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2009年03月24日

外交で発揮したユーモアの力須原日々の徒然

こんにちは。WBCの成り行きを気にしている須原です。

前稿で取り上げた故・吉田翁の別の一面をお伝えします。この話しは大塚前スエーデン大使
の講演で聞いたものですが、生前の翁を知る者からみるとちょっと驚きを感じさせるものです。

吉田さんは戦前(太平洋戦争)、外交官でした。駐英大使を務め、日華事変の前後は日本に
帰任していて、外務大臣候補にもなりましたが陸軍の反対で組閣が出来ず大臣就任に至ら
なかったこともありました。あの当時、軍の幹部に楯突くことはたやすい事ではなく、軍に
批判的であった政府要人は2・26事件でも狙われて落命した人も多くいます。
彼がいかに硬骨漢であったかが分かります。

また、総理大臣になった後も、議場で”バカヤロウ”と恫喝したり、答弁中に演壇上のコップの
水を、議員にかけるといった粗暴な面が印象付けられてもいます。
今日の話は、彼が政界を引退後大磯の「吉田御殿」で隠居していた時期のものです。

昭和40年台の初期に、インドネシアの故スハルト大統領が吉田翁に対面を求めてきたことが
あったそうです。彼はスハルトの意向を察知し、先方が”戦時の賠償要求”を切り出した時の
カウンター・ブローを用意したそうです。この用意された話しがユーモアに富んだ見事なもので
スハルトの野望を挫いたとのことです。さて、どんな話しだったのでしょう?

「あなたのお国(インドネシア)の近くで生まれた台風が、毎年わが国に上陸し、暴れまわって
大きな損害を与え続けております。この損害額の累積は莫大ですが、どうされますか?」

日本国の意思で起こしたことと、自然現象で起きたこととのすり替えがありますが、外交交渉
にはこんなテクニックも必要なのかもしれません。好々爺がキングス・イングリッシュで話して
いる風景画目に浮かびます。

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投稿者 OCL : 13:00 | コメント (0) | トラックバック (0)

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